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茶筅

Chasen

和北堂の茶筅づくり

茶筅材料

茶筅作りは、材料である竹の性質を見極めることから始まります。
茶筅は細かく分けると100種類以上あり、材料は流派によって使用されるものが違います。
表千家の煤竹、裏千家・薮之内流、遠州流等の淡竹、武者小路千家の紫竹(黒竹)などに分けられています。

平常使う茶筅の淡(は)竹(ちく)の竹筏りは二・三年生のものが良く、真冬に切り出した後、煮沸します。次に一ヶ月間日光に晒し、さらに1、2年の間納屋に陰干しして割れや変色などないものが用いられます。

七工程

七工程

片木 節から上の表皮を削り、竹を十六片に割る
小割 種類に応じた穂数に割る
味削り 流派によって削り方を変え、形の特徴を出す
面取 外穂の面を取る
下編み 外穂を引き上げ糸かかりをする
上編み 更に糸かかりを2回する
仕上げ 全体の形を整える

すべての作業は、それぞれの竹の特性を活かし、指先の感覚に頼って行われます。
美味しい抹茶を点てるには、厳選された竹を材料とし熟練した手によって作られた良い茶筅が必要です。
1個の茶筅を作るのにおよそ2時間(柔らかくするために水に浸す時間は除く)かかり、全工程を一人ですると1日に5~6個しか作ることができません。